歯科衛生専門学校 講義

山梨県歯科衛生専門学校において「プレゼンテーション概論」の講義を仰せつかりました。

90分×2コマ!

日頃は幼児から小学生(先日は高校生でしたが)60分程度の講座が多いので、

180分をどのように進めるか、カリキュラム作りに苦労しました。

前半は「こどもアナウンスブック」をテキストに一緒に声を出しました。

あいうえおの口の形、五十音のうちで苦手な音は?日本語を明るく発声するテクニックは?鼻濁音・無声化は?

4月からは歯科衛生士として社会に出るみなさん。

患者さんと接する時にはマスクをつけてのお仕事となりますので、

マスク越しにも伝わる声の出し方を重点的にお教えしました。

患者さんへの説明や指導などもあることでしょう。

話し方・接し方・声のトーンについてもお話しました。

舌の位置など細かい説明も。軟口蓋をすんなり理解してくれるあたり、さすがです!

後半は絵本をテキストに、表現力の勉強。

人一組で掛け合いながら読んでもらったのですが、それぞれ個性が出て楽しいひとときとなりました。

最後に今日学んだことをニュースキャスター風に自分で原稿を書いて発表してもらったのですが

「話す時の口の形、『ぜつ』の動き、腹式呼吸など…」と、

皆さん『舌(した)』のことを『ぜつ』と読みました。なるほど!!

終了後提出してもらったレポートが皆さん素晴らしい!

・歯科衛生士は患者さんとのコミュニケーションがとても大事なので、

 しっかり相手に伝わるような話し方が出来るようになりたい。

・普段何気なく発している声が、工夫ひとつで相手に自分の感情を伝えることが出来ることを学びました。

・歯科衛生士はマスクをつけていて聞きづらいと思うし、

 診察室内はいろいろな音がしているので、患者さんが聞き取りやすい声で話していこうと思いました。

・声のトーン・速さ・大きさなど、日常生活の中でも活かしていきたいと思いました。

「発声を初めて習った」という生徒も多くいました。

これまで一度も腹式呼吸や発声法を学んでいないのに

「声が小さい!」「声がこもっていて聞き取りにくい!」などと怒られてきたそう。

声の出し方にはコツがあります。

社会に出る前に間に合って良かったです。第一歩を明るい響きのある声で踏み出してくださいね。

 

そうそう、レポートのなかに

・アナウンサーのすごさがわかりました。

も、ありました。

ありがとうございます(^O^)